アルメニアン チェリスト

北ドイツでは年で一番美しい時期と言われている5月もあっという間に過ぎ去り、一斉に咲いた
お花もほとんど散ってしまいました。その代わり爽やかな緑がとても印象的な6月を迎えました。b0177415_8212944.jpg
先月は「北欧のエンジェル」と共演の演奏会を書き記しましたが、今月は全く別の国のチェリストと
全く違うプログラムの演奏会が予定されています。さらに同じ月に別のソロの本番も控えていますので、
先週はしばらく練習に集中していました。

今月のデュオコンサートで共演するチェリストは、アンドラニック・サルクスヤン (Andranik Sargsyan)
という名で、出身はアルメニア共和国です。

日本のクラシック音楽界でその国の名が知られることになったのは、前回のエリザベート王妃国際音楽
コンクールのヴァイオリン部門で、同国出身のセルゲイ・ハチャトウリヤンが圧倒的な優勝をしたことが
きっかけのようです。

アルメニアという国はほぼ中東に位置し、以前は旧ソビエト連邦に属する最西端の地域でもありました。
なので現在活躍するアルメニア出身の音楽家のほとんどは、奏法や音楽解釈においてロシア音楽教育圏
で育ったとほぼ断言してよいほど、ロシア人音楽家の影響を直に受けているようです。

それのみではなく、非常に情熱的な民族の血が演奏にも反映し、聴く者に息を呑むほどほとばしる
独特な熱い感動を与えてくれます。初めて生で聴いたときは、その情熱にとにかく圧倒されました。

その国の出身であるアンドラニック。巨匠ロストロホーヴィッチの奏法を受け継いでいるそうです。

祖国アルメニアでは、アルメニアフィルハーモニーという、昨年は初来日もした全世界で活躍する名門
オーケストラの一員として活躍していました。現在はハンブルグを拠点に、室内楽を中心にドイツ各地で
招待され、頻繁な演奏活動の傍ら、教師としても活躍しています。

ピアニストを探しているチェリストがいるからと、知人の紹介で出会うこととなり、初めての共演から数年に
なりますが、先日ついに知った事実があります。なんと彼、アルメニアでモデルさんとしても働いていた
ことがあったでそうです!街でスカウトされたらしいです。

容姿も端整で背もものすごく高く、さらにすごーーくインパクトあるうえ、芸術家的な憂暗ある雰囲気
ですし、声も声優さんのように深いですので、なるほどーと関心しました。こちらでもドイツ人女性には
ものすごく神秘的に見えるようです。 

話す説得力もすごいですので、以前冗談で、「第二のシュワルツネッカー(ドイツ人俳優だった
シュワちゃん)になったら???(笑)」と言ってしまったことがありましたが、実際にモデルさんだった
ということが発覚したのでした。

そのモデル時代の素敵な秘蔵写真も見せてくれましたが、版権に関わるため、残念ながらここでは
公開できないようです。とりあえず別の写真です。
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ドイツへ来たばかりの頃自分の先生に、ここ(ドイツ)では笑わないとダメだよ・・と言われたそうです。
確かに厳格な雰囲気かもしれません。知りあってしばらくしてからご本人にも言いましたが、初対面は
ほんとうに怖かったです。。表情を真似してみましたが・・やはり・・・簡単にはできません。。
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でも実は、非常に思いやりあふれ、賢くユーモアのある素晴らしい人格者です。お話してると学ぶことが
たくさんです。時々度が過ぎたユーモアでいじめられますが。。

この方から近くで見られますと、たとえ微笑まれても、怖れ多く緊張いたします。。
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この写真ではわかりにくいかもしれませんが、ちなみに年齢差は一年です。。

今回はお話つきの演奏会となっています。素晴らしい名曲のエピソードも皆さまにお伝えできるようと、
案を練っている際中です。楽しんでがんばれたらと思います!
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by pianist_naomiy | 2009-06-04 09:37 | 外国