懐かしの先生

ハンブルグもやっと初夏を迎えました!

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寒い日々が続く5月でしたが、それだけにおひさまの光には特別な温かさを感じます。
やっぱり寒いより温かい方が嬉しいですっ!

そんな貴重な晴天の夕べに、ここハンブルグである素晴らしい方の演奏会を聴く機会に
恵まれました。

ピアニスト、マティアス・キルシュネライドです!

キルシュネライドはロストック国立音大の先生です。わたくしがドイツで初めて
留学した音大の先生でもあります。

師事した先生は別の方でしたが、キルシュネライド先生は同音大のピアノ科主任ですので、
入試に始まり、ありとあらゆる試験で聴いて頂き、大変お世話になっておりました。

またピアノの演奏会を学生のためにもよく企画されており、ユニークな演奏会もありました。

出演させて頂いたものの中には、先生が発案された「Klaviernacht」(ピアノナイト)という
3時間ほどにわたる長~~~い演奏会もあり、夜中1時近くに出演の依頼を頂いたことも
ありました。。「眠いかもしれないけど、こういうことは人生において最初で最後となるかもしれない
絶対に貴重な機会ですよー!はははぁ!」と気さくにおっしゃってくださったのも懐かしいです。。
演奏会は結局学校のみんなですごく楽しんでいましたが。(^^)

全部聴くと気が遠くなりそうな演奏会ではありましたが、キルシュネライド先生は出演した
学生全員の演奏に心から耳を傾け、一人ひとりに温かくコメントされていたのが、とても
印象深く残っています。

教育者であると同時に、演奏家としてもドイツでは有名な方です。

日本でも演奏活動をされていましたので、前回わたくしが日本でリサイタルをさせて頂いた
ときにも、お世話になった方々が皆力を込めて、「マティアスさんのレッスンや演奏は
とにかく素晴らしいです!気さくな方ですし!」と実は様々なところでたくさんの方々が
おっしゃっていました。

実は、5年ほど前にも素晴らしい演奏会を聴いたのですが、今回そのときとは別人のように
抒情的で人情味溢れる演奏に触れさせて頂くこととなり、びっくりいたしました。

5年前も素晴らしくてわたくしは感動していたのですが、熟円した音色で人の心に触れ
感動させるというのは、こういうことなんだ・・・と大変感銘しました。

特にシューマンの幻想曲の3楽章の神聖で慈愛に満ちたメロディーは、ピアニストの人格に
よって温かい音色へと導かれることとなり、また音楽へ身を捧げることによって生み出された
奇跡には、皆感動していました。

大変静かな曲ですが、その静寂の美に聴衆が心を奪われるという奇跡でした。終わった瞬間は
澄み切った静けさのみが会場に響き渡るという崇高なときでした。。。

偶然にも同じの街にハンブルグに住んでいますが、5年前に演奏会でお会いして以来、
会うことはありませんでしたので、すご~~く久しぶりの再会となりました。

門下生ではありませんでしたが、学内の試験などで聴いて頂いた演奏に貴重なコメントを
くださったことも多々あり、わたくしの音楽人生に及ぼしてくださった影響は実は気付かない
ところで大きかったんだなぁ・・と演奏会では感謝の思いがこみ上げていました。。

演奏家であったり、また教育者という立場の方が周りの方に与える影響はすご~く
大きいだな・・としみじみ思いました。池に石が落ちるときに波紋が広がっていくときみたいです。

そしてこうして、初めてお会いして以来10年近くのときを経て、その後も演奏に触れさせて頂く
機会に恵まれ、演奏というのは「とき」や経験を経てさらに磨かれていくという姿勢を教えて頂く
ことにもなり、この日の演奏会は大変貴重なことを学ばさせて頂くこととなりました。

せっかくなので記念に~と撮って頂いたところ・・・
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何故かわたくし真っっっ白ですね・・。(^^;)

その次の日演奏会の感動に浸りながらも、すぐに講習会のため旅に出ました。
今回は講習会を受けるためではなく、初めて泊まりがけで数日間にわたりレッスンをするという
機会を頂いておりました。

そのご報告はまた近いうちにいたします♪ ではまた♪
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by pianist_naomiy | 2010-06-10 10:41 | ドイツで