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昨日ハンブルグでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴いてきました♪ソリストはドイツ人の
ヴァイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムター。オーケストラはノルウェーのオスロー交響楽団でした。

久しぶりに大変素晴らしい演奏会へ行くことができました。教える仕事に就くようになってからは、
演奏会がある夕方もほとんど勤務時間なので、週末以外はなかなか行けなくなってしまいました。
仕方ないです。。学生だった頃は破格のチケットでいつも聴けましたし、今は思えばあの頃は自由な時間もたくさんあったので、とても贅沢だったかもしれません。

実はヴァイオリンの音色がすごく好きです!心の叫びをそのまま表現してくれる楽器のあの
音色には惚れます。もしヴァイオリンが弾けたら、特にメンデルスゾーンの協奏曲は絶対に演奏
したかった曲です!!(決して簡単には弾けない曲ですが・・)しかもムターのこの曲のCDは高校生の頃初めて自分で買ったCDでした!

なので先日街のポスターで演奏会のお知らせを見つけたときには、たとえ忙しくても何とかして
行けたら!! と思ったのです!

そして念願のライヴコンサート!!舞台に出てきたムターは、非常に華やかでしかも飾り気ないのにとても美しかったです。

CDと違い、実際に聴く演奏は想像以上に直接に心に語りかけてきました。全ての音が魂の音でした。
静と動のコントラストが激しく、とくに動きのあるところでは、どうなるかと思うぐらいの気迫でした。
そういう部分では突然早くなったりしていたので、何十人もいるオーケストラが一緒についていくのは大変なのじゃ・・と思っていましたところ、ムターは何度もコンマスの方を見ては、体全体でオケを引っ張っていこうとしていました。演奏もそうでしたが、引っ張ろうとする姿もものすごい気迫でした。。031.gif

こちらは演奏が終わったあとの、優雅なアンネ・ゾフィー・ムターです。ケイタイ写真なので、ちょっと
わかりにくいですが。。
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今年はメンデルスゾーン生誕200周年ですが、この年に念願だったアンネ・ゾフィー・ムターの
ヴァイオリン協奏曲が聴けて幸せでした。この曲の聴く者の悲しみを癒してくれる有名でもある旋律はいつ聴いても心震えます。

躍動感ある素晴らしいオーケストラと、魂の音で聴く者を魅了してくれたソリストの演奏会を聴けて
帰るときにはすごく心が洗われていました。心の中にあった患いも悲しみも全て洗い流され平安な
思いになり、聴き終わったときは足に羽がついたような感じでした!!

音楽芸術が人の心に作用する影響力は知ればしるほど驚くばかりです!060.gif
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by pianist_naomiy | 2009-05-25 07:29 | つぶやき

春の音楽会

演奏会の日だった今週の日曜日のハンブルグの午後は、あいにくの雨と風に見舞われ、肌寒い気温でした。それでも足を運んでくださった方々が      多くいらっしゃいました。在住地で演奏できる機会に恵まれることは有難いことですが、やはりいろいろな意味で緊張いたします。。。
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今回のプログラムもスウェーデンでの演奏会と同じく、春を音楽でも皆さまに味わって頂こうということでした。多くのドイツ語歌曲でも、春にしか見れないやっと咲いた花や緑芽に感化された作曲家の感動が音となり、春の喜びがいっそう美しいものとして表現されています。

スウェーデン語歌曲にも春の喜びやお花を歌った歌詞の曲が多く残されています。スウェーデンの寒さはさらに厳しい国ですので、そこでも春の到来は待ちに待ったもののようです。

あまり知られていないスウェーデン語歌曲の内容を是非知りたいとのリクエストを頂きましたので、いくつかご紹介します。なお今回共演者が自ら選んだ曲は全て春&恋物語でした。(^^)

同じ美しい春の風景でも見る人の心境によっては、様々な印象をもたらすようです。今回のプログラムにあった曲の一つシュテンハーマー作曲の「少女が恋人と出会った後に」は、題名からだけでは、幸せな想像もできますが、初めのメロディーを聴くとそうではないことをすぐに知らされます。メロディーは常にスウェーデンの草原を一人佇んでいる少女の孤独を思わせる哀愁が漂っており、恋人との悲劇的な運命に翻弄された少女を表現されるべく、歌詞の中では少女の死を連想させるように、最後には春のお花の叙述も「死を望ませる!」と悲しさにあふれています。。

ちなみにこの曲は共演者の一番好きな曲だそうです。この曲に合った音色を探しだすのに歌詞からありとあらゆる主人公の心情や背景について二人でたくさん語り合いました。なんだか書いていると曲の情景を思いだしてきて悲しくなってきました。。どんなに恋人とうまくいかなくても死んではいけません。かわいそうですっ。ううう

気を取り直して・・・わたくしが個人的に好きなスウェーデン歌曲の一つは、同じ作曲家シュテーンハマーより「聖ヨハネの祝日の前の日に」です。この曲ではスウェーデンの伝統の一つが歌われています。お花は願い事を叶えると言われているそうで、それぞれの願いによってお花も違います。この曲では、友情を意味するお花と恋人との関係の成就する意味するお花を育て、どちか芽が先に出た方が、実際の相手の想いなのだと主人公が歌っています。そのメロディーは主人公の期待と切ない緊張感に溢れた優美な印象をもたらします。

日本で言う、お花のはなびらを一枚づつちぎって相手の想いがどちかを占うような感じなのでしょうか。はなびらをちぎるのは数十秒で終わりますが、スウェーデン式では時間が相当にかかりますね。。でもやっぱりお花を育てて芽が出るのを待つ方が楽しいかもしれませんっ!いつか願い事をかなえてくれるお花を家で育ててみようと思います。何にしようっかなっ!

家の近くに咲いている色とりどりのお花たちです。こちらは何の願い事をかなえてくれるのでしょうか??
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by pianist_naomiy | 2009-05-22 21:55 | ドイツで

緯度が高いところですので、この時期でも夜の10時半ぐらいまで明るかったです。
ストックホルムでの本番が終わったあと、とにかく森へ行ってみたかったので、共演者のクリスティーナと夜の道を散歩しました。ひたすら歩いて歩いて歩くと、そこには別世界が広がっており、日が沈みかけている濃紺な空と暗く美しい草原が見えるのみでした。ここまで来ると、地面もアスファルトではなく土の温かさを感じます。空気がとても澄んでいて、杉の香りを運ぶ風が心地よかったです。
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実は皆によく「天使」と呼ばれているクリスティーナ。まさに「北欧のエンジェル」です。たとえ闇の中にいてもこの通り!
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スウェーデンの人たちはとても親切で、演奏会のあとも多くの方々が温かな声をかけてくださいました。こちらは演奏会を主催してくださった方とです。
初めてお会いしました。
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本番の直前にこの方より、「遠い大陸から来ているピアニストですし、どうかお客さまのために、何でもよいので是非スピーチをしてほしい!」と突然依頼を頂き、、突然なるお話をいたしました。(汗)
スウェーデンの皆さまは、英語がペラペラでしたが、結局その時は、クリスティーナにドイツ語からスウェーデン語に訳してもらいました。今回の選曲の意図や、いかにスウェーデンの方々や伝統ある風景に感激したかをお話しているうちに、あっという間にスピーチの時間はなんとか無事に終わってしまいました。

今回お会いしたストックホルムの方々に、「また絶対来てほしい!約束できる??」ときかれましたので、約束してしまいました。また行きます!!!

これを書いています今日はハンブルグでの演奏会でした。無事に終わりましたが、この「今日」のことはまたにしようと思います。

こちらはストックホルム旧華街です。スウェーデン国旗の下にて。素敵な伝統がそのまま残されています。
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by pianist_naomiy | 2009-05-18 10:27 | 外国

スウェーデンの首都

とにかく綺麗でしたので写真をたくさん撮ってしまいました。同行者にものすご~く不思議がられました。日本人は写真を撮るのが好きな民族とよく言われますが、やはり血が騒いだのかもしれません。。今回はそのギャラリーの一部になりますがupいたしました。

ドイツの地を飛び立つと、天気がよかったので、そこにはすぐ純真な青い空と
白い雲が一面に!癒される瞬間です。b0177415_901446.jpg

北ドイツより約一時間半の飛行の後、首都ストックホルムに到着し、ここでも幸いなことに青空に恵まれました。海岸に面している港町で、昔は水の底だった場所もあり、特有の石垣が所どころに見られました。b0177415_827591.jpg
















中心街の港です。ハンブルグの光景の一部に似ているかもしれません。少し懐かしい感じがしました。
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泊まった所の目の前は教会でした。天気がよいとお墓も美しく見えます。お散歩には抜群の所でした。
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今回まだupできていない夜の森林風景なども大変綺麗でした。他の写真はまた次回にいたします。では近いうちに!
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by pianist_naomiy | 2009-05-16 09:35 | 外国

行ってきました

先週末にスウェーデンへ行ってきました。

実は旅立つ前日の夜に、「行ってきます」と題して、何をしに行くかを書いていたのですが
なんと全てキレイに消えてしまったのです。というより自ら誤って消したのでしょう。。。
連日の勤務でちょうど疲れていたこともあり、最後の力をふりしぼって書いているときに
事態は発生したので、力尽きてしまい、その翌日そのまま旅立ってしまいました。。(涙涙)

さて、、前置きはどうでもよいとして、、何をしにスウェーデンへ行っていたのかと申しますと、
首都ストックホルムでの演奏会のためでした。今回の共演者であるクリスティーナ・ヨハンソン
(Kristina Johansson)の故郷にもなる国です。

クリスティーナは、過去に初めてハンブルグ音大の学内演奏会に出演したときに、偶然居合わせた
ハンブルグでの音楽歌劇場のマネージャーに声をかけられ、それ以来定期的に歌劇場に出演している
素晴らしいソプラノ歌手です。

その演奏会に招待してくれたので、わたくしも聴く機会に恵まれましたが、彼女は歌声だけでなく
舞台に立ったときから、華やかで大変上品な雰囲気を持って、たくさんのお客さんを魅了していました。

何度か共演したことがきっかけとなり、今回一緒に演奏会に出演することとなりました。今ではお互いに
b0177415_7234075.jpgプライベートでもよき友人の一人です。

やっとやって来た春の喜びを、音楽でも皆さまに楽しんで味わって頂けたらと、今回は春に関連するプログラムを二人で考えました。

プログラムは、ドイツ語歌曲、スウェーデン語歌曲を中心に、またピアノソロでも春に関連する、シューマンの歌曲よりリスト編曲の「春の夜」なども入れました。この曲の移り変わるハーモニーや旋律のときにぞっとするような美しさには、特に春の風景の中で聴いたり演奏したりすると、特別に惹かれます。大好きな曲の一つでもあります。

スウェーデン語歌曲はクリスティーナに会うまで、出会うことがありませでしたが、またドイツ語歌曲とは違った趣きがあり、弾いていると、北欧の繊細な木々を静かに駆け抜ける風や、独特な静けさの美しさも感じられ、また新たな世界に出会うこととなりました。

初めて行くこととなったスウェーデンで野原や森を散歩しましたが、実際の風景はそれと似ていながら
北欧にしか育たない繊細な木々がいっぱいで、首都ストックホルムの街も想像をはるかに超えるほど
綺麗でした。帰ってきた直後よりまた勤務が続いていますが、今でも感動にひたっているところです。
写真は後ほどupいたします ♪

こちらはまた家の近くの「春」模様の一部です。
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by pianist_naomiy | 2009-05-13 08:55 | 外国

春が来ました!

北ドイツの冬は長くて暗いです。
年によりますが、だいたい10月の半ばぐらいから3月の半ばまでぐらいでしょうか。
日照時間も夏と冬でかなり違うので、特に真冬はほとんど夜という感じがします。

そんなところにもやっと春が来ました!!
寒いのが苦手なわたくしには(寒いところに住んでるというのに・・)
もうそれだけで嬉しくて嬉しくて!

特に晴れているときに、行き帰りなどは、春にしか見ることのできない風景が
見たくなって、かなり回り道をしたりしてしまいます。そこでいろいろな木々や花々を
ゆっくり見たりしていると、思い返したりすることがあります。

それは。。。

初めてドイツへ是非行ってみたい!と思った、12歳の中学生の時でした。
そのきっかけとなったのは、国語の授業での教科書に登場した、ヘルマン・ヘッセの
作品に出逢ったことです。日本語での題名は、「少年の日の思い出」という10代の少年を
主人公に作られた物語です。

そこで書き綴られた、青少年ならではの純粋に揺れる心情の描写に大変な衝撃を受けました。
自分の年代も主人公と同じだったということもあったと思います。それまでドイツ文学といえば、
グリム童話しか知らなったのですが・・こんなにも人の思いを直接的に表現しながら読む者の
心を魅了する芸術があったんだ・・と感銘しました。

それからしばらく、他の作品も読み続けることとなりましたが、彼の文章の中には、
大変頻繁に自然風景の描写が出てくることがあり、またその美しく繊細に表現された色彩や
形は、当時日本にしか住んだことがなかったわたしには、どんなに思い出そうとしても、
見たことのないものばかりでした。

なので、いつかあの国へ旅行に行って植物を見てくる!と密かに決意していました。
(まさかその後何年も住むことになる国とは、その頃想像もしていなかったことでしたが・・)

春に外を散歩して、その時にしか咲かない花々や緑を目にすると、ああこれだったのだろう・・・と
当時を思い出したりしながら感動するとともに、ふと大変懐かしい思いにもなります。


家の近くを散歩したときの写真を撮ったので、upしてみました。他にもまだありますが、またの
機会にできればと思います。

アルスター湖畔です。

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桜に似ていますが、よ~く見ると違います。

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by pianist_naomiy | 2009-05-06 06:46 | つぶやき

はじめまして

みなさま、初めまして。

この度ブログを始めることになりました。

ちょうど今から11年前にドイツへ渡り、先月で12年目になりました。
現在は北ドイツ・ハンブルグに住んでいます。

毎年この時期になると、来たばかりだった当初のことを思い起こし、初心に帰ります。

当時は全てが未知の文化で、まだ10代であったわたしには、しばらくそれからの毎日が
喜びと不安が常に入れ替わる強烈な日々でした。あまりに言葉ができなかったので、
黙っているか笑っているかのどちらかが、ほとんどだったかもしれません。

当時出会った現地の人に最近会うことがありましたが、「あれまあ。。あの頃はお人形さん
だと思ってたけど、実は随分とイメージが違う。」と言われてしまいました。どういうことなの
でしょうか。。(笑)

今では話すことできなかった頃も含め、その頃の全てが美しく鮮明な思い出として残っています。
また話せなかった分、音楽は言葉や人種を超えて心で語り合えるのだと初めて感激もしました。

これまでに様々なところで出会った多くの方々より、たくさんの貴重なことを学ぶことができました
ことに、大変感謝しております。春の風景を見たりしていると、その一つ一つの出会いを思い返す
特別な時期でもあります。

ブログは初めてのことですが、皆様に少しでも多く、日々の出来事、またこれまでの経験などを
お伝えできればと思っております。

これからどうぞよろしくお願いいたします。

吉村直美
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by pianist_naomiy | 2009-05-04 17:41 | ご挨拶