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復帰 ♪

先日のブログにダウンしました・・と書いたあと、12時間ほどひたすら寝続けました。Zzz

処方されたお薬と、はちみつをたくさん入れたハーブティー2Lほどを飲み続けた成果があったようで
運良くなんとか復帰いたしました。フ~ラフラではありましたが。。

本番の前日の出来事でしたので、何人かの方々に冷や汗をかかせてしまいました。。

なんといっても、大衝撃を受けていてたのは、共演者のチェリストでした。。。
当然のことですね。。報告したとき、ムンクの叫びを見た気がしました。。

ごめんなさいっ・・・!

とにかく関わってくださっている方々を想って、絶対に明日は喜んで舞台に立っていると自分に
言い聞かせました。その想いと、温かい声をかけてくださった方々のお陰で、舞台に立つことが
できたように思えます。

演奏会の主催は、ルドルフ・シュタイナー学校系列の音楽学校でした。シュタイナー教育とは
精神の成熟を目的としている素晴らしい教育で、そこでの演奏会に出演させて頂くことができ
大変光栄に思っています。

本番直前はフラフラでしたが、演奏中はチェロの音色と音楽に支えられ、不思議とどんどん元気に
なっていきました。

今回の演奏会はお話つきでした。ギターリストであり、音楽哲学者であるユルゲン・ブラウバッハ
(Jürgen Braubach)という先生が進んで申し出てくださり、それぞれの曲の解説を見事に
お話してくださいました。

著名な作曲家が、どのような状況のもと、どのような想いで全身全霊を込めて音を想いに託したか
という事実に少しでも近づけるとき、音楽への扉は徐々に開いていくと、演奏の間のお話を聞きながら
感じていました。

この方を含め、実は今回の演奏会に出演した3人は皆、同じ大学の職場で教鞭を取っています。
お話くださった方はすでに約30年間教えていらっしゃり、チェリストは今年からチェロクラスの
担当をしています。

今回様々な作曲がありましたが、チェリストの希望で、彼の故郷であるアルメニア人作曲家の曲も
演奏いたしました。

日本人であるピアニストが一緒でいいのだろうかとご本人に聞きましたが・・なぜか即決定いたしました。

剣の舞で有名なアラム・ハチャトウリアン以外は作曲家で知られている人はいない国かもしれません。
アルメニアの曲は非常に民族色が濃く、時には激しく時にはメランコリーで心を揺さぶるメロディーが
特徴です。

アルメニア人であるチェリスト自身の演奏にもそうのような独特な民族色を感じます。一緒に演奏を
するということは、そのキャラクターをこちらにも同等に求められるわけですから、それ相当の並々
ならぬ感情溢れる演奏が常に必要とされます。

今回一緒に弾くことができて、すごく楽しかったです。

この写真ではチェリストの方が疲れて見えます。。
直前にショックを与えてしまったからでしょうか。。。
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アルメニアの血をひいていないわたくしは、時間をかけてたくさんのお話や音楽を聴いている内に徐々に近づけた気がいたします。

チェリストご本人よりは、「絶対君はどこかにアルメニアの血が入っているに違いない。」と根拠もないことで、アルメニア語を話されることもありますが、そんな時はなんて言っているのか全くわかりません。。
コンニチワ、アリガトウ、元気??、イイよ、イヤだーの5つならわかりますが。。。

今週は全く違う本番が予定されています。普段は元気なのですが・・またダウンして、周りの方をびっくりさせないためにも・・・
今日はこれからゆっくりと休みます。014.gif
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by pianist_naomiy | 2009-06-28 22:01 | 外国

とうとう・・・

今日・・こんな時期に熱でダウンしてしまいました。。
こちらハンブルグの最近の天気は、温度差が激しいです。

昨日よりカラダの節々が痛かったのですが、ちょっと寒かった今日の午後、
とうとう高熱を出してしまいました。

「日本食を食べようよーー」と喜んで言ってくれた人と、今日ハンブルグで久しぶりに美味しい
海老フライ定食を食べましたが、その後ダウンしてしまいました。。でもとにかく嬉しかったです。

こちらはまだ元気だったときです。でもちょっと疲れているように見えるかもしれません。。
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一緒に食べた人の写真は許可が下りたらその内載せようと思います。

明日にはチェロとのデュオ、来週末は別の演奏会が二つ予定されています。その内の一つは
生徒と一緒なので、自分の練習に加え、いつもよりちょっと詰めてレッスンしたことに、カラダが
びっくりしたのかもしれません。。

楽しんでやっているのですが。。。(涙)

気をつけます。。。

今日のチェリストとの練習もキャンセルして、処方されたお薬を飲んで休んでいます。熱はかなり
下がったので明日の本番には出演できる・・・と思います。。

というより・・いろいろな方々が企画に携わっていますので絶対弾きます!

病気してる場合じゃーありませんっ!066.gif066.gif

どうか明日の演奏会のよい報告ができますように ♪
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by pianist_naomiy | 2009-06-27 06:20

マエストロの言葉

先週の土曜日、ハンブルグにあるフライエ音楽学校という学校で、ハンス・エリック・デッカード
(Hans Erik Deckerd)という先生による、室内楽のマスタークラスがありました。

ピアノでの助参をお願いされたので、わたくしも弾いてきました。

講師をされたデッカード先生は82歳になる高齢の方です。一人で立ち上がることも時には
難しそうでした。しかし音楽のことを語られる時は凄まじいパワーでなかなか止まらず、内容にも
圧倒されました。

ご自身はチェリストとして勉学や活動をされていましたが、現役であられた時代は指揮者として、
様々な国で演奏会に出演され活躍ていた素晴らしい音楽家です。

彼の音楽芸術に対しての畏敬の念には、聞けば聞くほど頭が下がる思いでした。

メロディーとハーモニーの存在の奇跡。この奇跡を先生は、あらゆる形の叙述により、見事に
生徒さんの心に届けていました。演奏がただ美しい音になるか、または心に届く生きた美しい音に
なるかは、この奇跡を感じ取れるかによるとおっしゃっていました。

今回のマスタークラスのテーマであった室内楽。室内楽を演奏するということは、相手の演奏に
耳を傾け同時に自分の演奏を調和させていくことが基本となりますが、本当に素晴らしい室内楽を
目指す者は、相手の心に耳を傾け自分の心に調和させることができる、ということでした。

そしてこのこと自体が、人類の平和の象徴でもあると強調されていたのです!!

確かに独りで演奏するのと違い、相手との対話が生まれてきます。独りでは味わうことのできない、
異なる心のハーモニーが、時にはお互いの妥協ということで生まれることもあります。お互いが
求めることを瞬時に感じ取って音にしていくこと、これがソロでは味わえない最高の至福でもあります。

それを人類の平和に重ねて考えたことはありませんでしたが、そう考えてみたときに、なんてこったーー・・
と怖れ多くなりました。そこへ行きついた先生の芸術性や精神性の高さに、非常に頭が下がる思いです。

デッカー先生が語られる言葉は、80年という歳月を経てその貴重な経験の深さにより実証されている
ものでした。その経験の重みから来る人生観と芸術感は、ただひたすら人々への幸せを熱く望むもの
へと導かれており、音楽家が模範とするべき姿であると感じました。

「音楽は平和を作り出す。しかし競争心は平和と音楽を破壊する。勝ったからと言って、人生に何が残る。。」
これは先生が特に生徒さんに強調されていたことでした。

「舞台で弾く時に残るべき思いは、この限られた人生において楽器を演奏できること機会に恵まれたこと
を感謝するということだけです。。」これは先生がロストロホーヴィッチより直接伺ったお言葉だそうです。
心に響きます。

マエストロと一緒に。
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このマスタークラスはハンブルグで12年にわたり続けてられていたようですが、実はこの日が最後
ということでした。高齢になられたご自身の体力による決断のようでした。その貴重な日にお会いでき
幸いでした。

まだまだ元気でいてほしいと切に願うところです。もし長生きするなら、こんな素晴らしいおばあちゃんに
なれれば、周囲の人たちも幸せだろうなー・・と将来への想像が膨らみました!
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by pianist_naomiy | 2009-06-23 07:28 | つぶやき

音楽祭

先週末にハンブルグで行われた音楽祭 “Tag der Musik”に出演いたしました。
この音楽祭は今年のみ行われる特別な行事として、全ドイツ各地にて開催されたそうです。

発案者は、ハンブルグ音楽協会という団体の元会長であられ現在は引退されている方だそうです。
少しでも多くの一般市民の方々にも身近に音楽を親しんでほしいという切なる願いのもと、開催されるに至ったそうです。

こちらは音楽祭の一部です。
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そのハンブルグ音楽協会に属している、全ドイツ演奏家教育連盟“Deutscher Tonkünstler Verband“
にわたくしも新しく今年から会員として活動していますが、その連盟のハンブルグ支部による推薦が出演へのきっかけとなりました。

推薦してくださったハンブルグ支部の会長さんとはお会いしたことがなく、今回の出演にあたっては、
メールでのやり取りのみでしたが、常に大変温かいお言葉でサポートしてくださり、大変感激いたしました。

おかげ様で舞台も無事終わりました。とにかく心を込めてベストを尽くすことが自分にできることだと思い、
本番に臨みました。お客さまの笑顔に接することができた瞬間、ほっといたしました。

学生時代から今に至るまで、このハンブルグの街の人々には大変お世話になっています。
外国人として生きる身でありながらと思うと、感謝せずにはいられません!

こちらは、今回のフェスティバルでお世話になった、全ドイツ演奏家教育連盟ハンブルグ支部の
フリデリケ・ハウフェ会長さんと一緒の写真です。大変温かく素晴らしい女性で、ご自身もピアニストです。

注)ここお馴染みの「スタバ」の目の前で演奏したのではなく、実際には別の舞台でした。^^
 写真を撮りそこなったので、ここで記念に。
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さらには音楽心理療法士として、クリニックで演奏家を対象にプロとしてカウンセリングもなさっています。
心理療法に関する興味深いお話をたくさんを伺いました。いずれまた別の機会に、このことについて触れる
ことができたらと思います。

今までのすべての方々との出会いは、わたくしにとって貴重な宝です。この日は、また新たなる出会いに
喜びと感謝に満たされた日でした!!040.gif
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by pianist_naomiy | 2009-06-16 09:42 | ドイツで

春の症状・・それは??

5月に迎えた春のパラダイスは、ほんとうに先月のことだったのだろうか・・というほど、
ハンブルグの最近の天気は荒れ模様です。先日まで凄まじい雨風に見舞われていました。

今日は晴れていますが、とにかく暴風がすごいです。なんと傘がばっきーーと音を
立てて壊れてしました。。ここではよくあることです。。というより使い方が荒いのかもしれません!?

なぜか気温もかなり低いです。昨年の今頃は美しい爽やかな初夏の晴天に恵まれていたのに。。。。

そんな今日ある人と話しているとき、

「なんでも喜んで受け入れてた方が楽しいよ。同じことでも笑うか泣くかは自分次第なんだし。
自分の人生の価値を決めるのは自分しかいないよ。

と名言を聞きました。

荒れ模様を経験することになることも、人生を豊にするのかもしれません!

日本にしか住んでいなかった頃は、おひさまは当たり前でしたが、こちらに来てから、
ものすごーーくおひさまの光に感謝するようにまりました。それは暗さというのを知ったからでしょう。。

二つの相対する事柄が存在することによって、物事はさらに価値あるものとなるのかもしれません。
またそのこと自体が人生なのかもと思ったりします。

その相対する二つの事柄から、さらに善や美を知るとき、生きる喜びや価値が深くなる気がいたします。

芸術も似ているのでしょうね。音楽も常に、弛緩と緊張の交互で成り立っていますし。
どちらかだけでも、メロディーは人の心には調和できないと、読んだことがあります。

人が生きるということも明暗を常に経験することなのかもしれません!
暗が来るときには、自らの意思で裏側の明を見る機会も与えられていますし!

ちょっとそれますが・・この時期天気が悪くなると、実は感謝することがあります。

それは・・花粉症が消えることです!!(わたくし事ではありますが)

あまりにヒドイ症状のためお薬を服用していましたが、効果てきめんの代わりに、
副作用で疲れていました。普段よりさらに、ぼおおおっとすることがありました。(笑)
でも飲まなくてよくなると、頭がものすごくすっきりです!!

春にやって来る大きな喜びの裏に実は、わたくしにこのような症状がくっついていました。。
なので、元気になれるこの荒れ模様天気にもすごく感謝です。。。!

「何事も喜んで受け入れた方が」という言葉を、いつも心に留めることができたらと望む今日でした。003.gif

明日は、ピアノソロの本番です。聴いて頂ける方々と一緒に喜べると幸いです060.gif
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by pianist_naomiy | 2009-06-12 20:33 | つぶやき

北ドイツでは年で一番美しい時期と言われている5月もあっという間に過ぎ去り、一斉に咲いた
お花もほとんど散ってしまいました。その代わり爽やかな緑がとても印象的な6月を迎えました。b0177415_8212944.jpg
先月は「北欧のエンジェル」と共演の演奏会を書き記しましたが、今月は全く別の国のチェリストと
全く違うプログラムの演奏会が予定されています。さらに同じ月に別のソロの本番も控えていますので、
先週はしばらく練習に集中していました。

今月のデュオコンサートで共演するチェリストは、アンドラニック・サルクスヤン (Andranik Sargsyan)
という名で、出身はアルメニア共和国です。

日本のクラシック音楽界でその国の名が知られることになったのは、前回のエリザベート王妃国際音楽
コンクールのヴァイオリン部門で、同国出身のセルゲイ・ハチャトウリヤンが圧倒的な優勝をしたことが
きっかけのようです。

アルメニアという国はほぼ中東に位置し、以前は旧ソビエト連邦に属する最西端の地域でもありました。
なので現在活躍するアルメニア出身の音楽家のほとんどは、奏法や音楽解釈においてロシア音楽教育圏
で育ったとほぼ断言してよいほど、ロシア人音楽家の影響を直に受けているようです。

それのみではなく、非常に情熱的な民族の血が演奏にも反映し、聴く者に息を呑むほどほとばしる
独特な熱い感動を与えてくれます。初めて生で聴いたときは、その情熱にとにかく圧倒されました。

その国の出身であるアンドラニック。巨匠ロストロホーヴィッチの奏法を受け継いでいるそうです。

祖国アルメニアでは、アルメニアフィルハーモニーという、昨年は初来日もした全世界で活躍する名門
オーケストラの一員として活躍していました。現在はハンブルグを拠点に、室内楽を中心にドイツ各地で
招待され、頻繁な演奏活動の傍ら、教師としても活躍しています。

ピアニストを探しているチェリストがいるからと、知人の紹介で出会うこととなり、初めての共演から数年に
なりますが、先日ついに知った事実があります。なんと彼、アルメニアでモデルさんとしても働いていた
ことがあったでそうです!街でスカウトされたらしいです。

容姿も端整で背もものすごく高く、さらにすごーーくインパクトあるうえ、芸術家的な憂暗ある雰囲気
ですし、声も声優さんのように深いですので、なるほどーと関心しました。こちらでもドイツ人女性には
ものすごく神秘的に見えるようです。 

話す説得力もすごいですので、以前冗談で、「第二のシュワルツネッカー(ドイツ人俳優だった
シュワちゃん)になったら???(笑)」と言ってしまったことがありましたが、実際にモデルさんだった
ということが発覚したのでした。

そのモデル時代の素敵な秘蔵写真も見せてくれましたが、版権に関わるため、残念ながらここでは
公開できないようです。とりあえず別の写真です。
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ドイツへ来たばかりの頃自分の先生に、ここ(ドイツ)では笑わないとダメだよ・・と言われたそうです。
確かに厳格な雰囲気かもしれません。知りあってしばらくしてからご本人にも言いましたが、初対面は
ほんとうに怖かったです。。表情を真似してみましたが・・やはり・・・簡単にはできません。。
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でも実は、非常に思いやりあふれ、賢くユーモアのある素晴らしい人格者です。お話してると学ぶことが
たくさんです。時々度が過ぎたユーモアでいじめられますが。。

この方から近くで見られますと、たとえ微笑まれても、怖れ多く緊張いたします。。
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この写真ではわかりにくいかもしれませんが、ちなみに年齢差は一年です。。

今回はお話つきの演奏会となっています。素晴らしい名曲のエピソードも皆さまにお伝えできるようと、
案を練っている際中です。楽しんでがんばれたらと思います!
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by pianist_naomiy | 2009-06-04 09:37 | 外国